私はメキシコで妊娠9週目に稽留流産と診断されてしまい、手術を受けました。
メキシコでは、IMSSという社会保険に加入していました。
その保険でカバーできる国立病院では診察が無料、薬もほぼ無料という待遇です。
でも私は妊娠が判明した時から国立病院という選択肢はなく、個人のクリニックにお世話になっていました。
なぜ国立病院にかからなかったのかというと、
- 外来の場合、その日のうちに診察してもらえないこともある
- 予約を取ろうとしても1ヶ月後などもよくある
- 予約をしても数時間待ち
- 衛生面での不安
- 感染症などの不安
メキシコの医療に関しては>>メキシコの医療事情ってどうなの?医療保険は?をご覧ください。

この記事では、私がメキシコで流産の手術を受けた際にかかった費用について書いていこうと思います。
正直、まさか自分が海外で手術を受けるとは思っていなかったので、準備をしていなかった反省と学びがありました。
これから海外移住や海外での妊娠を考えている方の参考になればと思います。
- メキシコでの流産手術の費用
- 海外で手術を受けた場合、日本の保険は適応するか
流産の手術でかかった費用

手術に関する費用は全部で137,000円かかりました。
- 手術前の血液検査 2,000円
- 医療チームへの支払い 90,000円
- 病院の日帰り手術パック 45,000円
日本で同じ様な手術を受けた方のブログなどを見ましたが、30,000円ほどでおさまっていたので、こんなに高いことに驚きました。
手術前の血液検査

メキシコで個人クリニックで診てもらう場合、血液検査はそのクリニックで受けることはできず、別の検査機関で受けなければなりません。
私は、お医者さんから検査に必要な項目がチェックされた紙をもらい、検査機関へ提出して血液検査を受けました。
ちなみに、妊婦健診での尿検査も同様に別の検査機関へいかなければいけません。
私の場合はクリニックが入っていた建物内に検査機関があったので、同じ建物内で受けることができました。
医療チーム

個人クリニックの場合、クリニック内でできるのは診察のみで手術は私立病院の手術室を借りて行われています。
個人クリニックの先生(産婦人科医)と麻酔科医ともう1人のお医者さんの合計3人が出張してきてくれて、私立病院で手術を受けました。
出産も同様に私立病院を借りて行われます。
日帰り手術パック

前にも書いたとおり、私立病院を借りての手術だったのですが、”日帰り手術パック”というものを購入する必要がありました。
そのパックの中には、術前・術後のケア、手術室・簡易病室の使用、軽食が含まれていました。
今回は日帰りで45,000円だったので、入院となればさらに費用がかかってくると思うと恐ろしいです。
日本の保険は適応するの?

メキシコではIMSSの社会保険に入っていましたが、日本では県民共済に入っていました。
メキシコへ移住する際に、元々加入していた県民共済は海外でも給付されると聞いたのでそのまま継続していました。
国外での入院やケガによる通院につきましては、当組合が医療施設として認定できる施設のみでの入院・通院がお支払いの対象となります。なお、万一、国外で亡くなられた場合でも国内と同様にお支払いの対象となります。
(引用元:県民共済)
手術を受けるにあたって、問い合わせをしてみたものの私が加入していたのは総合保証型だったで、手術の保証はできないとのことでした。
お恥ずかしながら、加入している保険の保証内容についてあまり詳しく知りませんでした。
今後も何があるかわからないですし、出産で帝王切開になった際も保証をしてもらえるので、手術の保証もしっかりしてくれるプランに即変更しました。
まとめ
実際に私がメキシコで流産の手術をした際にかかった費用についてまとめました。
海外での医療費は本当に高くつきます。
精神的・肉体的にもダメージを受けていた先にこの出費はとても辛かったですが、こういう時のための蓄えと保険の知識の大切さを身をもって実感しました。
これから妊活も開始するので、また病院にかかることも増えてくるかと思います。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、万全に準備したいと思いました。
以上、メキシコの医療のリアルをお届けしました。
手術の様子は>>流産の手術。手術の様子や術後の心と体をご覧ください。
