私は、メキシコで生活をして6年目になります。
今まで幸いなことに、大きな病気や怪我もなく過ごしてきました。
お医者さんにかかったことといえば、初めての食あたりで嘔吐下痢が止まらない中でも仕事が休めない!最悪の状況の時のみでした。
私はなるべくメキシコで病院にかかることは避けたくて、少しの体調不良は薬で対処してきました。
しかし、妊娠となれば話は別で病院にかかる必要があります。
妊娠したことにより、メキシコの医療制度や保険について真剣に調べ、考えることができたのでその情報をシェアしたいと思います。

Contents
メキシコの医療事情
メキシコの医療レベル
外務省によると、
- 医療レベルは一定の水準にある
- 公立(国立)病院は患者が集中、さらに機材・設備の老朽化
- 生活に余裕がある人は私立病院を利用する
ということでした。
医療レベルは一定の水準にあり,都市部の私立病院の中には,アメリカと比較しても遜色ない設備の整った病院もあります。
ただし,公立病院には患者が集中し,加えて予算不足による機材や設備の老朽化,医薬品の不足が問題となっており,満足な治療が受けられない場合があるため,生活に余裕があるメキシコ人や,ほとんどの日本人は私立病院を受診します。
メキシコシティや他のいくつかの都市には日本人または日系人の医師がいて,日本語で診療を受けることが可能な場合もありますが,通常の病院では, 医師以外は英語の通じない病院スタッフがほとんどです。
(引用元:外務省)
医療レベルは問題はなさそうですが、病院次第で機材と設備が変わってきます。
メキシコの薬はとても安い
メキシコは街中に薬局があふれ、とても安い値段で薬を販売しています。
私が以前購入した下痢止めの液体は1本300円でした。
????♀️先生、これは絵の具ですか?
????♂️いいえ、これはメキシコで1番人気の下痢の薬だよ!
\見た目は絵の具!味は湿布/
(´⊙ω⊙`) pic.twitter.com/ZMlX8TcjBD
— うめこ????メキシコでゆる妊活しながらお家で稼ぐ (@umeco87) 2019年4月5日
その他、頭痛薬が1箱180円で買えたり、風邪薬も300円〜で買うことができます。
また、コンビニや売店でも薬を買うことができます。
メキシコの医療保険
社会保険制度
メキシコでは、IMSS(イムス)という社会保険制度があります。
メキシコの一般企業に勤めている場合は、ほとんどがIMSSに加入しています。
IMSSに加入していると、本人とその家族が指定の国立病院での診察が無料、薬もほぼ無料という良い待遇が受けられます。
しかし!
IMSS指定の国立病院は、外務省が記載していたとおり、
- 患者が集中するため、待ち時間が長すぎる
- 機材・設備の老朽化
という問題があります。
また、多くの患者が集中し、診察を待っている状況から
- 感染症の不安
- 衛生面での不安
も挙げられます。
私が知っている限りIMSSを利用している日本人はとても少ないです。
高額医療保険
任意で加入する一般的な医療保険もあります。
外資系のアクサやメットライフ、マフレに加入することができます。
ただし、高額医療保険と言われているだけあり、とても高額なので、
一般的なメキシコ人の収入から考えて、生活に余裕のあるメキシコ人しか加入はできません。
日系企業は企業によって、福利厚生として高額医療保険の加入をしているところもありますが、日本人でも現地採用の場合は、加入が難しいケースも多いです。
加入1年目は保証対象外ということもあるらしいから、しっかりスペイン語を理解しないと誤解が生じるね。
メキシコでかかりやすい病気・症状
高山病
首都であるメキシコシティをはじめ、標高が2000mを超える地域では高山病の症状(頭痛、吐き気、めまい、息切れ、不眠)があります。
標高の高いところでは、アルコール摂取を控えたり、水分を多くとるなどの対策が勧められています。
食あたり

メキシコでは食あたりはつきものです。
旅行中や忙しくて疲れている時になりやすいですが、生の野菜や調理されて時間がたったものは避けたほうがよいでしょう。
私も一番最初の食あたりがとてもひどく、その後も何回かあたっていますが、症状が軽くなってきています。
症状は下痢、嘔吐、発熱です。
下痢には、前述したPepto-Bismolがとてもよく効きます。
デング熱・ジカウイルス感染症

日本でも話題になった蚊による感染症のことです。
特にジカウイルス感染症は妊婦への感染で胎児へ影響が問題になっています。
海岸地域に多いと言われているので、リゾートエリアでは必ず虫除けをして感染症対策をしておくことをおすすめします。
現地でも強力な虫除けスプレーを購入することもできますので、対策をばっちりにしておきましょう!
まとめ
メキシコの医療事情や医療保険についてまとめました。
実際、病院にかかることがあって初めて知ることも多くありました。
海外で病院にかかることは、言葉の面でも精神的にも不安が多いかと思います。
不安を減らすためにも、海外での医療事情をしっかり把握しておくことはとても大切ですね。